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アクリルの磨き加工と種類

アクリルにどんなイメージをお持ちですか?

多くの方がイメージしたのは、表面のアクリルのイメージではないでしょうか。
アクリル板をカットした際にできる「小口(切断面)」にも、加工次第で様々な表現ができるのです。

今回は3種類の加工方法と、特徴をご紹介いたします。
何を作るのかによって使い分けてみることもおすすめですので、ぜひ参考にしてみてください。

カットした跡が残りザラザラしている「切りっぱなし」

背面など見えない部分に使うことが多い「切りっぱなし」には、下記の特徴がございます。

1. 見た目

・粗さと不均一さ
切断直後の小口は通常、粗く不均一です。
切断工具の種類や状態によりますが、鋸目や切り傷が残ることが一般的です。

・曇りやすい
透明なアクリル板の場合、切りっぱなしの小口は透明度が低く、曇った状態になります。
滑らかでないため、光の透過が悪くなるからです。

2. 安全性

・エッジの鋭さ
切りっぱなしの小口はエッジが鋭く、触ると手や指を切る恐れがあります。
特に、大きな板や厚みのある板の場合には注意が必要です。

3. 接着性

・接着の準備
切りっぱなしの小口は接着剤の吸収が良くないことが多いです。
接着を行う際には、小口を研磨して平滑にするか、接着面を適切に処理する必要があります。

4. 耐久性

・亀裂のリスク
粗い切り口はストレス集中点になりやすく、物理的な衝撃や負荷がかかると亀裂が発生しやすいです。
特に、構造的に重要な部分には適していません。

5. 作業性

・追加加工の必要性
切りっぱなしの小口をそのまま使用することは少なく、通常は追加の研磨や面取りが必要です。
これにより、全体の仕上がりが向上し、安全性も確保されます。

したがって、見た目や安全性、耐久性を考慮して、切りっぱなしの小口の仕上げには適切な研磨や面取りを行うことがおすすめです。

凸凹がなくツヤがない「カンナ仕上げ」

見た目の美しさや製品の品質を重視する場合に非常に適した「カンナ仕上げ」には、下記の特徴がございます。

1.見た目

・滑らかで均一な仕上がり
カンナを使用すると、小口は非常に滑らかで均一な状態になります。
切りっぱなしと比べて見た目が美しく、透明感が高まります。

・高い透明度
特に透明なアクリル板の場合、カンナ仕上げを施すことで小口の透明度が向上し、光が通りやすくなります。

・高級感のある仕上がり
カンナ仕上げによる滑らかで光沢のある小口は、製品全体に高級感を与えます。
特にディスプレイ用途やインテリア装飾において、その美しさが際立ちます。

2.安全性

・エッジの滑らかさ
カンナで仕上げた小口は鋭さが取り除かれ、エッジが滑らかになります。
これにより、触ったときの安全性が向上し、手や指を切るリスクが低減します。

3.接着性

・良好な接着性
カンナで滑らかに仕上げられた小口は、接着剤が均一に塗布されやすく、強固な接着が可能になります。
接着の準備が整った状態と言えます。

4.耐久性

・ストレス集中の軽減
滑らかで均一な小口は、ストレス集中点が少なくなり、亀裂や破損のリスクが減少します。
物理的な強度が向上し、耐久性が増します。

5.作業性

・加工後の仕上げが容易
カンナでの仕上げは手間がかかりますが、その後の追加加工が容易になります。
研磨やポリッシングの作業が効率的に行えます。

小口の目が残ったままでは見た目が悪く、艶を出す必要がない場合に使用されることが多いです。

ガラスのような高い透明度と光沢が出る「磨き仕上げ」

見た目の美しさや製品の品質を重視する場合に非常に適した「カンナ仕上げ」には、下記の特徴がございます。

1.見た目

・高い透明度と光沢
磨き仕上げにより、アクリル板の小口はガラスのように透明で光沢のある仕上がりになります。
特に透明アクリル板では、切断面がほぼ見えなくなるほどの透明感が得られます。

・美しい仕上がり
研磨された小口は非常に滑らかで美しいため、見た目の高級感が大きく向上します。

2.安全性

・滑らかなエッジ
磨き仕上げにより、小口のエッジは滑らかになり、手や指を傷つけるリスクが大幅に減少します。

3.接着性

・接着面の平滑性
磨き仕上げにより接合面が滑らかになるため、接着剤が均一に広がりやすく、強固な接着が可能です。
ただし、表面が非常に滑らかになりすぎると接着剤の食いつきが悪くなる場合もあるため、接着前に適度に荒らすこともあります

4.耐久性

・ストレス集中の軽減
磨き仕上げにより、表面の微細な傷が取り除かれるため、亀裂や破損のリスクが低減します。
これにより、アクリル板の耐久性が向上します。

5.作業性

・手間と時間がかかる
磨き仕上げは多段階の研磨プロセスが必要であり、時間と手間がかかります。
粗研磨、中研磨、細研磨、そして最終的なポリッシングを行うため、作業工程が多くなります。
・専用の道具や材料が必要
磨き仕上げには専用の研磨機やポリッシャー、研磨剤が必要です。
適切な道具や材料を使用することで、最良の結果を得ることができます。

磨き仕上げにより、アクリル板の小口は非常に美しく、高級感があります。
ディスプレイ用やインテリア装飾、アクリル製品の小物などにおいて、その美しさが大きな魅力です。

小口の加工次第で印象が変えられるのもアクリルの魅力かと思います。
ぜひ注目してみてください。

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